ブロックチェーン技術はとにかく専門用語のオンパレード。
イーサリアムもその1つ、しかも新しい技術が次々出るので理解が追いつかない。。。
わかりますよ、その気持ち。
そこで今回はイーサリアムの理解しておくべき「Casper」「Sharding」「Plasma」についてなるべく分かりやすく解説してみました。
Casper(キャスパー)
イーサリアムの最終バージョンで採用されるアルゴリズムの名称です。
※アルゴリズム・・・ルールのようなもの
イーサリアムはビットコインと同じPoW(Proof of Work)というアルゴリズムで稼働していますが、Casperを機にPoS(Proof of Stake)というものに変わります。
【追記】
Casperにも段階がありCasper FFG→Casper CBCというバージョン推移をします。
- Casper FFG:PoWとPoSのハイブリッド
- Casper CBC:100%PoS
移行は2018年10月ごろか?と言われています。(未定)
なお、これにより今までイーサリアムをマイニング(採掘)していた人たちは報酬として受け取っていたETHの量が減少していきます。
※新規発行量の減少
- Casperは不正をすると預けたETHが奪われる仕組み
- PoSでETHの新規発行量は激減する
- PoSに移行すると処理速度が向上する。
こちらは予備知識として👇
- フロンティア
- ホームステッド
- メトロポリス
- セレニティ←(ここでCasperへ移行!)
これで通ぶれます。
Sharding(シャーディング)
シャーディングはブロックチェーンの処理をより高速にするための技術の名称。
現状のブロックチェーンは1つの取引を全てのノード(サーバーみたいなもの)がチェックしています。
もし100の取引データと100のノードが合った場合「100明細×100ノード」で10,000回ものチェック作業があることになります。
これがブロックチェーンのスピードを妨げる原因になっています。
それに対しShardingは役割分担をすることでチェック作業を高速にします。
具体的にA・BチームとC・Dチームというようにグループを作り自分の与えられた範囲の仕事をします。
これなら「100明細×10チーム」でチェック作業が1,000回、という風に作業が削減できます。
またそれぞれのチームに足りない情報は「A・Bチーム」→「C・Dチーム」と問い合わせすることで補完する仕組みになっています。
- チェック作業を分割することで高速化を目指す仕組み
- イーサリアム独自の技術というわけでもない
- セキュリティ上の問題からPoSのブロックチェーンで使う技術
これで通ぶれます。
Plasma(プラズマ)
プラズマはイーサリアム自体に負担をかけないことを目指した技術の名称です。
イーサリアムを親とした子ブロックチェーンを作り、負荷を分散させるのが狙いです。
例えばイーサリアムが今まで1,000の仕事をしていたのを子チェーンを5個つくり、そちらに100ずつ処理を任せる→イーサリアムの負荷が半減(500)
という形で、キャパシティを飛躍的に向上できます。
またPlasmaの期待されていることは独自のブロックチェーンをイーサリアムに接続することでセキュリティの担保が期待できるというところです。
※イーサリアムの信用を独自のブロックチェーンにわけてもらう形です
Plasma Cash(プラズマ・キャッシュ)
Plasmaの技術をさらに進化させたものがPlasmaCashです。
Plasmaの子チェーンを使う際のデータ容量を大幅に削減できる、というところが主なポイントです。
しかしまだ提唱されたばかりで十分な実証はされていません。
- Plasmaはイーサリアムに接続する子チェーンの技術
- 子チェーンに作業をさせることで負荷分散をする
- Plasmaに接続することでイーサリアムの恩恵を受けられる
と言えば通ぶれます。
以上、簡単に(?)新技術を紹介しました。
IT業界の経験者や、ブロックチェーン技術を勉強したことがある人には分かる・・はずです。
さっぱり分からんという方はブロックチェーンの基礎知識を固めましょ!
未来のテクノロジーですよ、必須科目と思って日々勉強です(๑•̀ㅂ•́)و✧
文系の人はこちらを。
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