この記事ではバイナンス(Binance)が発行するドルステーブルコインのBUSDについて入手方法を紹介しています。
仮想通貨をトレードする人の多くがUSDTを保有していると思います。そのUSDTについての懸念を持っている方への参考になるように書きました。
バイナンスのBUSDとは?
BUSDはバイナンスが米国のPAXOSと提携して発行しているステーブルコインです。
重要なのは米国のニューヨーク財務省管轄のもとに規制されたステーブルコインであり、透明性があるというところ。
PAXOSを介してBUSDは100%の米ドルがペッグされてることが担保されています。(毎月の監査も実施)
BUSDについてのページはこちら(英語サイト)
Tetherの発行するUSDTは透明性が低い
仮想通貨業界ではTether社が発行するUSDTが圧倒的なシェアを締めていますが「100%の裏付け資産があるのか?」という疑惑が晴れないまま使われています。
またビットコイン下落後には連日1億ドル規模のUSDTが発行されたりと本当に裏付け資産がしっかりあるのか?という疑惑は大きくなるばかりです。
$USDT が連日1億ドル発行してる。
— DEG (@DEG_2020) March 18, 2020
それでもUSDTが圧倒的なシェアを持つのは、ほぼ世界中の取引所で入金できることやBTC/USDTの出来高が圧倒的であるのが理由です。
- Tetherの発行するUSDTはイマイチ信用に欠ける
- しかしトレードするならUSDTを持っていないと不便
→なぜならビットコインの出来高はUSDTが圧倒的、アルトコインもUSDTペアが主流
このような状況ですね。
これに対してバイナンスが透明性のあるステーブルコインBUSDを発行し、USDTからシェアを獲得しようとしています。
直近で発行量は10倍にまで増加しました。
ステーブルコインといえばBinanceの $BUSD がここ1ヶ月ですごい勢いで発行されてる。1ヶ月で10倍ペース。
時価総額はUSDTの2.2%ほど。 pic.twitter.com/VTSMoEQPj3— DEG (@DEG_2020) March 11, 2020
個人的にもビットコインを売って得たUSDTはしばらく動かしませんので(買い場は先だと思ってます)その間は安全性を考慮して全てBUSDに変換しました。
ただしBUSDは現状バイナンスのみがメインで使えるステーブルコインです。
色々な取引所に入金してアルトコインをトレードする・・・というような人はやはりUSDTで持っておかないいけないですね。
BUSDを手に入れる方法
ではUSDTを保有している人がBUSDを手に入れる方法です。
大きく分けて、BUSDペアでトレードするかコンバートする方法の2つがあります。
BUSDペアでトレードする
もしビットコインなどの仮想通貨を元にBUSDを手に入れるのであれば、BUSD建のペアで取引するのが早いでしょう。
ただしUSDTペアと比較して流動性が低いので1度に大きな金額を成行売買するのは危険でしょう。
USDTをBUSDにコンバートする
もう1つはバイナンスのこちらのページにあるコンバート機能です。
手数料無料でステーブルコイン同士のコンバート(変換)が可能で、便利かつ有利な条件です。
コンバート方法
コンバートのやり方は簡単です。変換元の通貨を上部に、変換後の通貨を下部に設定します。
変換する際にはレートが表示されるので必ず確認しましょう。
USDTの価格によっては「1USDT = 0.99BUSD」など不利なレートになることがあります。
コンバートが完了するとウォレットにコンバートした通貨が表示されます。
このように簡単にワンクリックでステーブルコインを変換できるのでおすすめです。
BUSDをレンディングで運用する
手に入れたBUSDをしばらくトレードに使わない場合はレンディングで運用するのがおすすめです。
【追記】
レンディングサービスとして高い実績があるBlockFiがBUSDに対応しました。年利8.6%で貸し出すことが可能です。
資産をバイナンスに集中させすぎるのはリスクなので、分散するにはもってこいです。
定期タイプで年利15%と高金利。
フレキシブルタイプでも年利5%以上の利息がつきます。
- 定期タイプ:所定の期間資金がロックされるが高金利
- フレキシブルタイプ:資金はいつでも引き出せるが低金利
違いの詳細な解説や方法は以下の記事で解説しています
なお、BUSDに変換したからといって100%安全というわけではありません。発行元であるバイナンスが倒産した場合には何らかの影響が出る可能性はあります。
ただし、第三者の監視下のもとBUSDの発行に同額の米ドルが担保されていることが確実でバイナンスの経営リスクとはある程度切り離せるのがメリットです。
利便性と出来高を考えてUSDTを保有するか裏付けを重視してBUSDを保有するかは各々の投資判断になるでしょう。
以上、BUSDについての解説と入手方法でした。
今回紹介したBUSDはBinance Futures(バイナンス先物)の担保としても使えます。詳しくは以下の記事をどうぞ。