仮想通貨のハードウェアウォレットで最も価格が安いのがデジタルビットボックス(Digital Bitbox)です。
実際に購入して使っていたのでレビューをしていきます。
デジタルビットボックス(Digital Bitbox)のメリット
タイトルにも書いたようにデジタルビットボックス最大の利点は安いこと。
製造元のスイスから購入しても海外送料を含め1万円程度で手に入ります。(日本正式代理店もあります)
TREZORやLedgerなど他ブランドは15,000〜20,000円と考えると割安であることがわかると思います。
他のメーカーとの比較表は以下の記事にまとめてあります。
デジタルビットボックスの対応通貨
デジタルビットボックスの対応通貨は以下の通り。
メジャーどころへ対応といった形です。
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
ERC-21トークン含む - イーサリアム・クラッシック(ETC)
- ライトコイン(LTC)
イーサリアムのETH及びトークン(ERC-21)は以下のようにMyEtherWalletという外部ウォレットと接続することで使うことが可能です。
安さの理由は?
安いからといってセキュリティ的に危ない・・・というわけでなく、極力シンプルな作りにしたりマーケティングコストをおさえて実現しているものと思われます。
梱包もこんな風にシンプルです。
製品自体はUSDメモリと同等のサイズ、付属品はSDカードだけ。
このように本体にSDカードを挿し込んで使います。
またビットボックスのソフトウェアも無骨な画面です。
最低限のハードウェアと、ウォレットアプリといった感じです。
「玄人向けのマイナーなハードウェアウォレット」という位置づけですね。
実際、LedgerやTREZORなどメジャーどころだと「仮想通貨持ってます」と1発で分かってしまいます。
デジタルビットボックスの特徴
デジタルビットボックスの最大の特徴は「秘密鍵のメモをしなくていい」というところです。
前述の通り本体とSDカードがセットになっており、一度ウォレットを作成したらSDカードを外して保管しておきます。
このSDカードに秘密鍵が保存されています。
なのでハードウェアウォレットによくある👇のような数字や英数字を控える必要がなくなります。
普段使うときは本体を挿し込み、ウォレットネームとパスワードでウォレットにアクセスする使い方です。
逆にいうとパスワードを忘れた時点で二度とウォレットにアクセスできませんので注意が必要です。
デジタルビットボックスの使い方
実際にデジタルビットボックスの使い勝手を紹介していきます。
使い方は日本代理店のサイトで完全日本語化されています。
PCには専用アプリをインストールしておき、本体をUSD端子に直接挿し込みます。
SDカードは最初の設定と、ウォレットを新規作成するときのみ挿しておけばOKです。
入金画面
こちらがビットコイン入金画面。
アドレスも無制限に作ることが可能です。
送金画面
出金をする際のセキュリティとして、デジタルビットボックスに直接触れる必要があります。
送金金額や手数料を設定して送金時に👇のように本体部分が光ります
ここに指をのせて3秒間待つことで送金が実行されます。
これはPCが乗っ取られて遠隔操作されても資産を守れるようにこういった設計になっています。
(他のハードウェアウォレットも同様の仕組みです)
隠しウォレット機能
デジタルビットボックスには隠しウォレットがあります。
これは脅迫などでデジタルビットボックスから資産を送金するように迫られたときなどに使うダミー用のウォレットです。
「Hidden Wallet Password」で設定したパスワードをログイン時に入力すると隠しウォレットが表示されます。
このダミーウォレットに少額を入れておくことで、ビットコインを持ってないふりをできるということですね。
デジタルビットボックスのデメリット
実際に買って使ってみた感想ですが「正直あまりオススメできないな」と感じたハードウェアウォレットでした。
もちろん安いのは良いですよね。
他のハードウェアウォレットに比べて数千円も安い価格ですし。
ただアプリの作り込みがイマイチなのが個人的にはマイナスです。
例えば👇のように半端にあまったビットコインを残高ゼロにして送金したいのですができません。(自分で手数料を調べる必要がある)
また対応通貨も他社と比較して少ないのもマイナスポイントですね。
アプリの使い勝手は現状、Ledger社のLedger Liveがダントツです。
デジタルビットボックスはこんな人におすすめ
まとめるとデジタルビットボックスは以下のような人にオススメです。
- コスパを重視する(複数使い)
- ビットコインやイーサリアムなどメジャーな通貨のみで十分
- 隠しウォレット機能が必要な人
- 安全上の理由からメジャーなハードウェアウォレットを避けたい
以上、デジタルビットボックスのレビューでした。
他ブランドのハードウェアウォレットについてはこちらをどうぞ。