台湾発のカード型ハードウェアウォレットCoolWalletSを使ってみました。
しばらく使ってみての使用感やレビューを紹介。
目次から気になる部分をどうぞ👇
CoolWalletSを使った感想(メリット・デメリット)
最初に実際にCoolWalletSを使ってみた感想から書いていきます。
PCを使わずにハードウェアウォレットを実現できるのが最も便利なポイントです。
本体は丈夫なプラスチックのカードなので財布に入れても耐久性の問題はありませんでした。
他社のハードウェアウォレットはPCが必要。
「スマフォだけでハードウェアウォレットを使いたい」という人に最適かなと。
【デメリット】他のハードウェアウォレットに比べてマイナスな点
LedgerやTREZORなど他のハードウェアウォレットに比べてマイナス点は2点あります。
「充電タイプ」と「対応通貨が少ない」です。
充電タイプだと本体のバッテリー持ちを気にする必要があるんですね。(他の製品はUSB給電です。
またCoolWalletSは対応通貨が5つ。
他ブランドが多くの通貨に対応する中、物足りない印象です。
CoolWaletSの特徴まとめ
メリットやデメリットを考えるとCoolWalletSはこんな人にオススメのハードウェアウォレットといえるでしょう。
- ビットコイン/イーサリアム/ビットコインキャッシュなどメジャー通貨に対応している
- パソコンレスなので手軽に扱える(PCがない人など)
- カードタイプなので携帯性にすぐれている
- 価格は99ドル(11,000円)
詳細なスペックや使い方のレビューも書いていますので、検討の参考にしてみてください👇
CoolWalletS(クールウォレット)のスペック
CoolWalletSは前述の通りカードタイプのハードウェアウォレットです。
カード本体を充電し、スマフォアプリと連携して使います。
充電式&スマフォアプリ連携型のハードウェアウォレット
このようにカードを挿し込んで充電。
2時間の充電で最大5日間使うことが可能。
スマフォとBluetoothを使って連携します。
CoolWalletSとスマフォアプリをセットで使うためどちらか一方を紛失しても資産が抜き取られてしまうことはありません。
※実際にCoolWalletSを使った流れはこちら
CoolWalletSの価格
※1個あたり16,280円
2セットで買うと32%OFF、友人と一緒に買うとオトクに買えます。
また発送元が台湾なので日本への国際発送料が1,665円かかります。
CoolWalletSの対応通貨
CoolWalletSは以下の通貨に対応しています。
この他にも対応通貨は増えていくようです。
- ビットコイン(Bitcoin)
- イーサリアム(Ethereum)
- ライトコイン(LiteCoin)
- リップル(Ripple)
- ビットコイン・キャッシュ(BCH)
- EOS
- USDT
※2018年7月時点
SBIホールディングスも出資
またCoolWalletSを開発するCoolBitX社にSBIが出資をしています。
出資比率も40%とかなりの割合なのでいずれ日本向けへの販売も強化されていくかもしれませんね。
実際にこの出資があってから日本語の販売ページが新設されました。
記事元:仮想通貨のコールドウォレット事業を展開する台湾CoolBitX(クールビットエックス)社への出資に関するお知らせ
CoolWalletSの初期設定・使い方
CoolWalletSの初期設定と使い方を紹介していきます。
スマフォの扱いに慣れている人であれば難しくないです。
事前にスマフォアプリをインストールしておく必要があります。
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カードとスマフォアプリの連携
スマフォアプリを立ち上げてカードの電源をいれるとこのように接続(ペアリング)画面になります。
ペアリング画面で出てきた数字を入力するだけで完了です。
注意
ペアリングパスワードはカードとアプリを繋ぐ大切なパスワードです。流出しないようにしましょう。
リカバリーフレーズ(シード)を保管する
続いてリカバリフレーズを控えます。CoolWalletSでは「5桁で1セット」のフレーズを使います。
メモ
リカバリフレーズは「Seed(シード)」とも表現されます。
このフレーズを12,18,24セットのいずれかから選択可能です。
12フレーズだと👇のようになります。
(24フレーズはさすがに大変なので12フレーズでいいかなと思います。)
リカバリフレーズを控えるメモ用紙も同封されています。
ここに手書きで控えましょう。
リカバリフレーズを書いたメモは紛失・盗難されないよう厳重に保管しましょう。
リカバリフレーズのチェック
控えたリカバリフレーズが正しいのかチェックをします。
このような画面が出ます👇
先程の数字のリカバリフレーズを全部足した数字をここに入力します。
数字があっていれば成功ウォレットの作成は成功です。
ビットコインキャッシュに対応
またCoolWalletSはビットコインキャッシュの表示にも対応しています。
アプリで「Show Bitcoin Chash balance on card」を設定します。
デフォルトではカードにビットコインの残高が表示されるこの部分。
ここにビットコインキャッシュの残高が表示されるようになります。
ビットコインキャッシュを推しているSBIが出資してからこの機能がついたので、そういった思惑もあるかもしれませんね。
CoolWalletSとウォレットアプリの操作感
実際にCoolWalletSを使ってみた様子です。
入金・出金の流れをそれぞれ紹介していきます。
CoolWalletSへの入金
入金アドレスをアプリで生成します。
このようにBTC、ETHなどのアドレスを簡単に切り替えれます。
QRコードやアドレスをコピーしてそのままシェアもできます。
またアドレスは「Add」ボタンをタップすればいくつでも増やせますし、アドレスに名前をつけることも可能。
実際に入金するとカードの方にも残高が表示されます。
画像はビットコインを0.0012BTC入金してみたものです。
CoolWalletSからの送金
CoolWalletSから送金するときはアプリとカードを組み合わせて送金します。
通貨を選択し、送金アドレスを入力し金額・手数料を入力。
カードにトランザクション(明細)が転送されます。
カードに転送された情報を確認します。
このように送金する金額・アドレスが正しいかチェックできます。
承認すると送金は完了です。
このように「スマフォアプリとCoolWalletSのカードを1セット」で運用します。
操作しているときのイメージは👇こんな感じです。
セキュリティのメリット
「スマフォのウォレットと何が違うの?」と感じるかもしれませんがセキュリティ的にかなり違います。
スマフォアプリのみで管理するウォレットはホットウォレットの部類ですが、CoolWalletSはコールドウォレットというセキュリティの高い部類です。
具体的に以下のシーンでCoolWalletSは安心です。
- スマフォアプリにパスコードをかけられる
- アプリ/カードの単体では送金できない
- アプリ/カードの両方を盗まれてもシード(フレーズ)を守れる
- スマフォがウィルス感染しても勝手に送金できない
ソフトウェアウォレットの弱点
スマフォのウォレットアプリは基本的にセキュリティが低いです。
スマフォ本体を盗まれた場合セキュリティはパスワードしかありません。
またスマフォアプリ内にシード(パスフレーズ)を保存しているため、盗み見られる可能性も秘めています。
シードは自分の資産へアクセスできる鍵なので全ての資産を抜き取ることが可能です。
以上、CoolWalletSのレビューでした。
やっぱりスマフォのみでハードウェアウォレットを管理できるのが最大のメリットですね。これは他のハードウェアウォレットにはできません。
またカードタイプということで携帯性にも優れていますので、仮想通貨を持ち歩きたい人にオススメです。