6月22日21:00よりFTX Japan COOのセス・メラメドさんを招いてAMA(質疑応答)を行いました。
閉塞感のある日本の仮想通貨市場を変えてくれるのだろうかという不安をぶつけるべく、セスさんのツイートにAMA開催を持ちかけたところ快諾して頂いての開催となりました。(相談したら明日やろうって言われてびっくりしました)
https://twitter.com/coo_ftxjp/status/1536117133653856256?s=20&t=0JKLbcvBY8jTz2Jvcs5Wvw
コミュニティから事前に送った質問の内容はこちら
https://deg.notion.site/FTX-JP-AMA-279e2a62e25143fb8e78e9dda8a32574
また当日の司会はAlbet(アルバート)さんに務めていただきました。(全部英語でやりとり)
FTX JPのAMAの司会務めさせていただきましたー
— Albert@隠居準備中 (@BtcSleep) June 22, 2022
でも、コミュニティメンバー優秀過ぎて、俺はあまりやることなかったw
そしてこれらのやりとりをzaqさん(Twitterやられてないです)ライブ翻訳してもらいました。それを活用してAMAの内容を紹介していく記事です。
FTXとLiquidの統合について
- あなたが誰で、何をされてきたかを教えてください。例えば、日本での仕事歴はどれくらいですか?
- SBFについてのエピソードをお聞かせください。SBFについてどのようにお考えですか?
- SBFは日本にも来ていますか?FTXジャパンでSBFを中心としたイベントを開催することは可能でしょうか?
- QuoineとFTXのチーム統合はどのように行われたのか?
1.あなたについて教えてください
-Sethさんについて教えてください-
日本で15年生活 今回は3回目 最初の来日は1990年後半。
次の2000年代中盤 キャリアは金融でLiquid入るまではゴールドマンサックス。今はFTX Japanのビジネスを拡大させるために従事。
クリプトは2014年からBTCをまず購入した。 2015年からETHを取引していた。
趣味はポーカー 目黒に住んでいて、ポーカークラブがあるので良くプレイしている 昔はトーナメントにも出ていたが、子どももいるので以前ほどはやっていない
サム・バンクマン-フリードのFTX、日本に熱視線【COOインタビュー】 | coindesk JAPAN | コインデスク・ジャパン
2.3.4 SBF(サム)とのエピソード、Liquid統合
-SBFとのエピソードとLiquid統合の背景-
私はサム(SBF)に初めて会ったのは2018年 Alamedaで彼が働いている時だった。
その時彼は日本にいたが当時SBFとは名乗っておらず、サムでしかなかった。再びあったのは2021年後半 FTXプラットフォームを日本に持ち込むことについて話した。色んなコラボができると思ったLiquidは色々とライセンス関連の手続きや事業を行っていた。当時からFTXは素晴らしいと感じた。
FTXとのディスカッションでデリバティブを日本に5月か6月に提供する予定だった。しかし8月にLiquidのハッキングが起きた。ハッキングが起きた時、私は日本にいなかった。
ハッカーは私が日本にいないタイミングを狙った(笑)
ハッキングされた時は復旧させるために最大限を尽くした。しかし飛行機に乗っている間はWiFiがなく、サムが私が送ったメッセージを確認できたか確認できなかった
東京に着いて、PCR検査を行いWiFiをようやくゲットできた時サムから話をしようというメッセージがきた。
彼とハッキングについての内容やLiquidの状況、日本市場におけるデリバティブ取引の規制、競合などの話を3時間した。翌日の10時AMからまた話をした。
翌日に担保、レバレッジ、資産保護、免許などの質問を受けて最終的に短期的な105Mドルの資金提供を申し出てくれた。
その2時間後、さらに多くの質問を受けた。そこからFTXのLiquid買収の話になり、その電話で合意した。その1時間後にまた返答してくれと言ったらGoogle DocsでFTXによる買収の契約書が送られてきた。
日本で素晴らしいプロダクトを作ろうってメッセージがサムから送られきた。
この提案は素晴らしいが、取締役会からの承認が必要だった。
しかし結果125Mドルの提供を受けた。翌朝10時に 銀行口座にアクセスしてコーヒーを飲んで、ブラウザをリフレッシュし続けた。
10時過ぎ頃の125Mドルが銀行口座にふりこまれているのを確認できた。
サムは日本での暗号資産の将来と発展に高い期待を寄せ、顧客保護の精神に則って真摯に手を差し伸べてくれた。
会議を2:30AMに終わって、滞在先に戻った.
翌朝に日本への飛行機が昼に出るので9:30ぐらいにオフィスに戻った。そしたらサムがまだいた 仮眠していて、起こさないようにした。しかし結局起きて、すぐに仕事に戻った。
FTXチームは小さいが素晴らしいプロダクトを作ろうとしていて、それと同じクオリティのものを日本で実現しようとしている。
-SBFは日本に来る?-
サムは日本へのコミットがあり、愛もある。
US議会による仮想通貨デリバティブ規制への対応をする必要があった(ソラナハッカーハウスのタイミングで来られなかったこと)彼は日本に来ることに興味を持っていて、仮想通貨とFTXが日本で成長させたいと思っている。
いつか彼が来日する機会を作りたい。間違いなく興味を持っている。
そしてサムは暫定的にFTX JapanのCEOになった。 このニュースは別のチャンネルで発表される予定で、暫定の新CEOとなった。
これが彼の日本へのコミットを示す。もちろん、日々の業務は日本のチームが行うが バハマオフィスから多くのメンバーが来日したり、日本のメンバーがバハマに行ったりしている 。バハマとの会議も毎日数多くやっている Liquidの過去からは大きな変化。
現在は採用もしている。
「採用について」の詳細
現在は積極採用中。マーケティングのサポートをしてくれる人を探しており、たくさんの取引所が日本にはある。
このコミュニティのFTXファンには感謝している。ただ、FTXは日本ではまだまだマイナーなのでコミュニティに私たちのバリューを伝える必要がある。他にも、クライアントサポートを探している Twitterなどでメッセージしてくれれば、HRにつなぐよ!
採用の要件の最も重要なところはそのポジションに対しての熱意です。
USDについて
5. JPY/USD 市場の流動性を高めるための具体的な計画や施策(マーケットメイカーの確保等)はあるのか?
6. FTX Japan が FTX Global の米ドル及び米ドル安定コインに関する機能(例:①米ドル の入出金、②BUSD、USDC 等の米ドル安定プールの統合)を導入・実装する具体的計画はある か?
7. DAI などのフィアットに裏打ちされないステーブルはどうなのか?
5.6.7 ドル円の流動性やドルステーブルコインについて
-JPY/USDの流動性を高めるために?ドルステーブルコインは?-
素晴らしい質問をありがとう。
月曜日にUSD/JPY取引板をローンチした。より流動性を大きくするためにマーケットメイカーにアプローチしている。
流動性は今後増えていくと思っている。流動性は取引する需要が大きければ、積極的に乗ってくる。なのでFTXに人を集める必要がある。またUSDステーブルコインに関しての質問もあったがまだ仮想通貨取引所が取り扱うのが承認されていない。
でも、2023年には取り扱えるようになると思っている。現在、法務部と規制当局が話している。おそらく2023年2Q
また現在オフショア銀行によるドル入出金を検討しているが、 これを使うとWire transferが必要で手数料も高い これは素晴らしい体験ではない。
-FTXからドルで国内銀行口座に出金することはできるのか?-
銀行はドルでの転送を認めない 仮想通貨取引所が関わっているとNGになる。銀行はまだ仮想通貨を怪しいと思っている。
新規市場
8. FTX Japan は IEO やるのか?
9. FTX Japanの市場戦略について教えてください(例:四半期先物取引、MOVE、日本の取引所に既に上場しているトークン、日本の取引所に上場していないトークンなど)。
10. FTX Japan は日本の NFT 市場にどのようにアプローチするのでしょうか。例えば、FTX JapanがFTX USのNFTクリエーションやコレクションに関する機能を導入することは可能か。
8.IEO
-IEOは?-
FTX Japanが実装する新しいマーケットでIEOをやる計画はない。
良い流動性と透明性のあるプロダクトを作りたい。これまで仮想通貨業界に関わって多くのIEOは成功したとは言えないと思っている。IEOを日本でやるべきだとは思っていない
9.市場戦略について
-市場戦略について-
業界は変わる必要がある 現在の規制はユーザーのためになっていない。
欲しいデジタル資産の取引ができない さらに、審査の時間もかかり、ばかげている。
できる限り多くのトークンを上場させたい。明日2種類OMGとENJを上場させる。他の取引所が上場していないトークンの上場計画も行っている。
コミュニティが間違いなく喜んでくれると思っている
また現物だけでなく無期限先物も提供して、現物、デリバティブどちらでもポジションを持てるようにしたい
ライブ質問「MOVEを扱ってほしい」
MOVEを取り扱って欲しいと司会のAlbertさんが熱くお願い。
→わかりましたと回答GET
10.NFT市場について
-NFT市場にどうアプローチしますか?-
アプリやbot
11. iOS/Androidアプリは?
12. Wen Quant Zone?
13. FTXジャパンは、マネーフォワードなどの資産運用サービスにも対応するのでしょうか?
11.iOS/Androidアプリについて
12.QuantZoneについて
13.家計簿アプリに対応する?
そのほかの機能
14. L2入出金に対応していますか?
15. FTX Globalのレンディング機能をFTX Japanで導入することは可能でしょうか。
14.L2対応について
15.レンディング
担保率について
担保率50%にするのは日本の規制上の理由。
他の取引所も50%で、私たちはあらゆる仮想通貨を担保にできるという柔軟性を提供している。FTX Japanが取り扱っている銘柄を担保にすることができる。他の取引所はだいたいBTCとETHのみだと思う。
ライブ質問👇
日本企業とのコラボを考えているか?
レバレッジの倍数は今後改善できる?
最後に
16. FTX Japan と他の日本の取引所との違いは何ですか?また、FTX Japan の強みは何でしょうか。
17. その他、コミュニティへのメッセージはありますか?
16.17 FTX JPの強み
-FTX JPの強み-
- 無料の日本円出金、スピーディで2分後には銀行に着金する
- 販売所は他の取引所よりスプレッドが小さい
- Perpetual(無期限先物)があり、流動性はFTXグローバルのものを利用できる
- クロスマージン、ドル、円などの外貨や仮想通貨を担保にできる
- USD/JPYペアがあるのでドルをJPYにできる
- サブアカウントを無数に作成でき、リスクのコントロールができる
- FTTを使って手数料を割り引ける、取引量によってはリベート(マイナス手数料)がある
- Liquidは刷新され新しいチーム、プラットフォームへと変化した
- FTXはハッキングされたことがない