イーサリアムで最も使われている定番ウォレットのMyEtherWallet(通称:MEW)の使い方を紹介します。
この記事では以下の内容を解説しています。
【追記】
MyEtherWalletがMEWconnectをリリースしました。
よりセキュリティを高く資産を管理した場合はこちらの導入を先にして運用することをおすすめします。
MyEtherWalletの通常の使い方を知りたい、という場合はこのまま読み進めていただければOKです👌
1.イーサリアムのアドレスを作成する
以下のURLからMyEtherWalletへ移動します。👇
※アドレスはブックマーク推奨、Google検索で詐欺サイトが出てきます。誤って利用するとすべての残高が盗まれます!
パスワードを設定する
こちらの画面でパスワードを入力します。(このパスワードは秘密鍵ではありません。)
パスワードはなるべく英数字&記号入りでケタ数の長いものにしましょう。
仮想通貨を管理する際には、パスワード管理アプリがおおすすめですよ→1Password
セキュリティ意識に関しては以下の記事をどうぞ。
Keystoreファイルをダウンロードする
次にKeystoreファイルをダウンロードしましょう。
以下にある青いバーをクリックすすればダウンロードが始まります。
ファイル名はこんな感じになっています。(リネームしても大丈夫です)
補足:秘密鍵のみの取得でもOKですがセキュリティ上と秘密鍵紛失のリスクを考えてダウンロードをオススメします。
秘密鍵を控える
次は画面に秘密鍵が表示されます。これをメモなどで控えてください。
秘密鍵について
その名の通り秘密鍵はとても大切なモノです。
秘密鍵は「流出する=ウォレットのお金を盗まれる」という認識をもって管理が必要です。
印刷も可能
セキュリティ管理上、PCの中にテキストとして秘密鍵を残すこともリスクがあります。
MyEtherWalletには秘密鍵を印刷する機能もあるので、組み合わせて使っていきましょう。
ここまできたらイーサリアムのアドレスの作成は完了です。
アドレスの中を開ける方法
続いて作成したアドレスの中を開けてみましょう。
MyEtherWallet.comにアクセスし、上部タブにある「お財布情報を見る」をクリックします。
左部にある「Keystoreファイル」をクリックし、ダウンロードしたウォレットファイルをアップロードします。
その後パスワードを入力して「アンロック」をクリックすればOKです。
※パスワード=秘密鍵ではありません。
アドレスの中身を確認する
アンロックに成功するとアドレスの中身が確認できます。
自分のアドレスやイーサの残高が表示されるか確認してみてください。
なお、アドレスは他人に公開してもセキュリティ上の問題はありません。
しかしそのアドレスの送金、着金などの明細台帳は全世界に公開されています。
「アドレスを教える=銀行の通帳をすべて見せる」と同等のものとしてアドレスを管理していきましょう。
2.イーサ(ETH)の送金や受信方法
続いてイーサの送金方法についてです。
MyEtherWallet.comにアクセスし、上部にある「Ether/トークンの送出」をクリックします。
アドレスの中身を確認したときと同じようにKeystoreをアップロードし、パスワードを入力→アンロックです。
イーサの送金をする
送金するには「送金先のアドレス」「送金するイーサの量」「ガスリミット(デフォルトでOK)」を入力します。
その後に「トランザクションを生成」「トランザクションの送出」の順にクリックしていきます。
最終的に以下のような確認画面がでます。
送るイーサの量、アドレスなど間違いがないか確認しましょう。
※一旦送ったイーサは取り戻せません、慎重に送りましょう。
ガス価格とガスリミットについて
イーサリアムの仕組みとして「ガス」という用語が出てきます。
ガスとはそのまま燃料的な意味でよくガソリンなどに例えられます。
- ガス:ガソリンの値段
- ガスリミット:ガソリンの容量
イーサを送金する際のガスの量は自由に設定でき、ガスをたくさん使えばそれだけ送金は早くなり、極端にガスを節約するとガス欠(送金エラー)をおこします。
ガス価格の設定方法
ガスの価格は画面の右上にある「ガス価格」というところで調整できます。
最大60Gweiまで設定が可能です。
「送金のガス代はいくらかかるのか? 」
ガス代は常に一定ではないのですが、以下の条件で送って約50円といったところです。
- ガス価格:60Gwei
- ガスリミット:21000
これぐらいのガス代をかければ、通常5分以内に相手にイーサが届きます。
状況に応じてガス価格や、ガスリミットを使い分けるのがいいですね。
3.イーサ系トークンの送金や受信方法
イーサリアムの特徴である「トークン」を送金する方法です。
トークンとは?
プラットフォームであるイーサリアムのネットワーク上で動くアプリケーション(DApps)で使われるコインです。(厳密にはコインではないですが・・)
「イーサリアムネットワーク上で発行されたコインのようなモノ」と思えば理解は早いと思います。
ちなみにICOというクラウドファンディングは、運営側が世界の投資家からイーサを投資してもらい、イーサリアムのトークンを発行して資金調足するというやりかたです。
トークンを送金する方法
トークンもイーサと同じように送金ができます。
受取りにはイーサリアムのアドレスをそのまま使うことができます。
ただ、トークンを送信するときには違った操作が必要です。
「Ether/トークンの送出」でアドレスを開き、右下にある「Load Token Balance」をクリックしてください。
クリックすると、自分のアドレスにあるトークンの残高が表示されます。
トークン残高を表示させてから、以下の順で設定をします。
- 送るトークンの種類を選択する
- 送るトークンの量を指定
あとは通常のイーサと同じようにトランザクション生成→トランザクションの送出で完了です。
イーサと同じく一度送ったものは取り返せませんので注意しましょう。
4.トランザクションの確認
最後にトランザクションの確認方法について紹介します。
イーサや、トークンを送金するとトランザクション(TX)が発行されます。このトランザクションが相手に送った、という確かな証明になります。
1.送金直後に確認する
1番ポピュラーなやりかたは送金直後に出てくる、緑のバーにある「Verify Transaction」をクリックする方法です。
クリックするとトランザクションの詳細画面に飛びます。
以下のように「Pending」と表示されていたら、送金処理中です。
送金の都度、トランザクションが完了したかチェックするのがいいでしょう。
2.EtherScanから確認する
以下のサイトから自分のアドレスを入力すると、台帳を参照することができます。👇
Ethereum BlockChain Explorer and Search
そのアドレスの今までの送金、着金履歴がすべて追うことができます。
それぞれの明細のTxをクリックすると、詳細も確認できます。
3.処理状況から確認する
またMyEtherWalletの「処理状況を確認」からトランザクションを確認することもできます。
以下のような画面がでるのでトランザクションIDを入力しましょう。
こちらの結果は日本語で表示されるので、英語はイヤ!という方にオススメの確認方法です。
まとめ
マイイーサウォレットの使い方を解説しました。
以下の3点は大事な部分です。
- 秘密鍵とウォレットパスワードは異なるもの
- 秘密鍵が流出する=残高をすべて盗まれる
- 一度送金したものはキャンセルできない
再三の繰り返しになりますが、秘密鍵の取り扱いには気をつけてくださいね。
以上、「【MEW】イーサリアム定番ウォレットMyEtherWallet(マイイーサウォレット)の使い方」でした。
またもっと気軽に使えるウォレット「Metamask」の解説もしていますので、よければこちらもどうぞ。
んでは(๑´ڡ`๑)