引き続きビットコインの分裂騒動の話題です。ビットコイン本家の分裂を中心に書いています。
ビットコインの種類について
まずビットコインの種類を整理しておきます。
- ビットコイン(BTC)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- 【予定】ビットコインゴールド(BTG)
- 【予定】ビットコイン(B2X)※呼び名は未確定
1.と2.のビットコインについてはいま既に流通しているものです。
今後3.と4.が分裂によって誕生するのか?というのが今のビットコイン周辺の騒動です。
ビットコイン(B2X)について
こちらが深刻な方の分裂です。
ビットコインは7月にも分裂騒動が起き、結果的にNYA(ニューヨーク協定)という合意をマイナーが支持する形になり、今に至ります。
元々NYAには11月にビットコインのブロックサイズを2Mに拡張するという予定がありました。予定が間近になりビットコイン陣営の政治的闘争が始まっているというわけです。
情報に偏りが発生してる?
ビットコインのメイン開発であるCore派は、NYAの実装には反対しています。
このことから今回の分裂には否定的な意見が目立ちます。
主な否定的な意見としては、以下の3点です。
- NYA陣営の技術力が低い(開発していない)
- 分裂時の手順が意図的に複雑になっている
- BCHがあるのでブロックサイズ拡大は無意味
確かにその通りで、今回の分裂が強行されることで誰も得しません。
しかし、筋で言えば7月に実装されたNYAが本来の予定通り11月に分裂(フォーク)するというのも間違いではないように思えます。(「筋が通ってれば未熟な技術でもいいのか?」思うところでもあるんですが。。。。)
どちらが正しいかでなく、結局「ビットコインはこうしていくべき!」というのが決まらないゴタゴタです。
「取引所」と「マイナー」の動きに注目
ぼくは投機家なのでビットコインの政治的闘争の中身にはあまり関心がありません。
ただ起きている事実を収集し、自分にとって利益が出るように立ちまわるスタンスです。(強いて言うならオフチェーン派)
「どうすれば期待値が高い立ち回りができるか?」
これがぼくの最大の関心事ですし、このブログを読んで頂いてる方もそうでないかと思います。
ということで、ぼくなりの価格変動を左右するポイントを紹介していきたいと思います。
取引所の動き
取引所がどう動くかはビットコイン価格に大きな影響を与えます。
3月にあった分裂騒動では取引所の合同声明によって暴落しています。(詳しくは検索してみてください)
今回も早速動きがあります。bitcoin.orgでは「NYAへ参加している取引所は分裂で誕生する通貨の取り扱い声明をだすべき」と、アナウンスがでました。
翌日、これに対してのBitfinexからの声明も出てます。
和訳については、TwitterでmineCCさんのツリー(リプライ)を確認してください。
【Bitfinexによる2xのHFに係る声明(抜粋):1】
・Bitfinexはいかなる特定のハードフォークも支持しない(注:1xを支持するという意味ではなさそう)
・現状2xに対する十分なコンセンサスが得られていないと判断したhttps://t.co/Ts4u6mByym— mineCC (@ETHxCC) October 7, 2017
他の取引所がBitfinexの内容に追従していくのか?は重要なポイントだと思います。
取引所の立場は?
取引所としては「顧客の資産保護」「ユーザーの獲得」をという商売上の条件を満たしていかないといけません。
具体的に言うと以下のような感じですね。
- 預かっているビットコインを危険に晒せない
- 競合他社とのサービス内容と比較される
預かったビットコインを守ること取引所の信用に直結します。
またビットコインゴールドの分裂への対応もユーザー獲得競争が発生しますよね。(みんな貰えるところに預ける)
こういったこと前提に取引所はどういう行動を取るのか?を考えていくのがいいと思います。
マイニングするマイナーの動き
マイナー(マイニングする人や企業)の動きも重要です。
NYAが実装されるかどうかは、彼らがマイニングする時に発信するシグナルによって決定します。
現在、分裂(フォーク)に賛成のシグナルが圧倒的、という事実があります。
マイナー事情を鑑みるにフォークの可能性が圧倒的に高いとのこと。なるほど。 pic.twitter.com/vNrB4GIWnh
— DEG (@DEG_2020) September 28, 2017
これからマイナーが11月に向けて色々な変化を出してくるか?という風に彼らを監視していく必要があります。
マイナーの立場は?
マイナーとしては「マイニングの収益を高める」という条件のもとに動きます。
電気代、設備代、人件費などをペイできなければマイニングを継続できないですからね。
具体的には以下のような行動をとります。
- 自分がマイニングしている通貨の価値を下げない
- 収益性の高い通貨をマイニングしていく
ビットコインの技術内容より「どうなるのが儲かるか?」という行動原理のもとマイナーは動きます。
マイナーとしては分裂してマイングする対象の通貨が増える方がありがたいわけです。
しかし、ビットコインが全世界から失望されて価値がつかなくなっても困るという面もあります。
最後に
こういった陣営の動きに左右されながら、利益を出そうとするのが我々ユーザーです。(全員が利益追求ではないですけどね)
分裂してビットコインキャッシュのように儲かる!というムードになったら暴騰する可能性はあります。
bitfinexの対応がデフォになったらビットコイン暴騰しそう。
— DEG (@DEG_2020) October 7, 2017
しかし「もうビットコインめちゃくちゃ、一旦売っておこう」というムードが世界的なリスクオフを招いた場合は暴落するでしょう。
正直この先どうなるかは分かりません。
引き続き取引所とマイナーの動きを見ながら、自分なりに投資判断をしていき情報戦を楽しみましょう!(๑•̀ㅂ•́)و✧
以上「ビットコインの分裂騒動、投資判断のポイントは「取引所」と「マイナー」」でした。
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ビットコイン分裂騒動のおさらいは以下の記事にて。